日本人は「優しさ」で外国人に向き合えるのか?-書評『移民リスク』
「黄色いフランス人、黒いフランス人、褐色のフランス人がいれば、それは素晴らしいことだ。その存在は、フランスがすべての人種に開かれ、普遍的使命を持つことを示す。ただし、その数がほんの少数に過ぎない場合に限られる。さもなければ、フランスは、もうフランスでなくなる」。
石井孝明
2025.05.01
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「移民リスク」三好範英 新潮新書
フランスの政治家、大統領、軍人として生涯「フランスの栄光」を追い求めたシャルル・ド・ゴール(1890〜1970)のは、このような言葉を残していると、本書で引用されている。
ド・ゴールの予言が的中-欧州の変化
今ならポリコレ視点でたたかれる発言かもしれない。しかし著者は「不吉な予言の的中」とする。現在のフランスなどの西欧諸国が、彼の言葉通り、移民・難民として流入した大量の中東やアフリカの外国人により国の姿を変えつつあるためだ。
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