埼玉クルド人問題、25年5月末の状況-ようやく政府は動いたが…

埼玉クルド人問題は現在(2025年5月末時点)、どうなっているのかをまとめたい。政府・出入国在留管理庁が、「不法滞在者ゼロプラン」を出し、自民党は外国人問題の特命委員会を作った。ようやく行政・与党が動き出した。
ishiitakaaki 2025.05.27
読者限定

不法滞在者、不法行為をする外国人を対象にしたものだが、当然、クルド人問題の解決にも役立つ。問題解決を願う埼玉県民の声が、ようやく問題の担当者に届いた。これを具体的な解決に結びつけたい。

(写真)ゴミだらけのクルドアパート。埼玉県南部で外国人の居住によるトラブルが広がり始めている

(写真)ゴミだらけのクルドアパート。埼玉県南部で外国人の居住によるトラブルが広がり始めている

外国人をめぐる「国民の不安」を法務省認める

鈴木馨祐法相は5月23日、難民認定申請の乱用や誤用を防止するため、「国民の安全・安心のための不法滞在者ゼロプラン」を取りまとめたと発表した。

出入国在留管理庁を所管する法務省の上記ホームページを見ると、「ルールを守らない外国人に係る報道がなされるなど国民の間で不安が高まっている状況を受け」との政府の認識が示された。日本の行政は失敗を認めない。しかし外国人の不法滞在や犯罪増加の存在、そして国民の不安を認めたのは一歩前進だ。

***

経済・環境記者の石井孝明が、移民・外国人労働者、エネルギー、金融・マーケットを中心に取材した情報を深掘りの解説をつけてお届けします。サポートメンバーのご支援のおかげで多くの記事を無料で公開できています。品質や頻度を保つため、サポートいただける方はぜひ下記ボタンから月額のサポートメンバーをご検討ください。現在は登録すれば、原則無料で、すべての記事が読めます。

***

プランのポイントは以下の通りだ。目新しものはなく、これまでの政策を強化するにすぎない。埼玉クルド人問題を見る限り私は「これまで何をしていたのか」という感想を抱いてしまう。プラン(計画)として公表した以上、私たち国民は実行によって、問題が解決されることを求めていきたい。内容は以下の通りだ。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2964文字あります。
  • 外国人対策、ようやく動いた自民党
  • 埼玉クルド人問題、少しは変化

すでに登録された方はこちら

読者限定
順調な出発、国内初の原子力リサイクル燃料貯蔵施設-青森
読者限定
米国で原子力の活用計画が活発に-大統領からビッグテック企業まで、一方で...
読者限定
「泣き寝入りした県民を代弁」「責任を明確化」―クルド人暴力で刑事告訴の...
読者限定
クルド人、埼玉県議らを襲う-県議会は暴力におびえ、報告会見を妨害
読者限定
在日クルド人による記者石井孝明への刑事告訴が不起訴、石井が勝利
誰でも
日本の商売が大量の外国人で変わる
読者限定
和田政宗自民党参議院議員による記者石井への刑事告訴、検察は不起訴
読者限定
原子力容認広がる、世論調査から考える次の一手