「クルド人少年を日本人が殺人未遂」と活動家がデマ拡散―冷静に行動を

デマは頻繁に社会に流れ、問題を混乱させる(イメージ、iStockより)
国民の皆様へ、デマを黙殺することの呼びかけ
そんな殺人未遂事件、ヘイトクライムは、私が取材した限り存在しない。クルド人の間違いに、これら支援者らの偏見が加わり、話が奇怪な形になったようだ。意図的、もしくは錯誤による嘘を、関係するクルド人、2人の関係者はついた可能性がある。
これは日本人とクルド人の対立を煽りかねないデマで、誰もさわらないでほしい。拡散した2人の活動家には猛省を求めたい。この2人は過去にも、同種の間違ったデマの拡散を何度も行って社会混乱を引き起こしており、川口市民に批判されている人たちだ。彼らはクルド人からも間違ったことを言うと批判されている。
この2人のデマによって、日本人とクルド人の未成年者である当事者の人生が狂いかねない。またクルド人は集団で日本人による批判にいらだって、埼玉県南部で、日本人への暴力行為や威嚇が最近頻発している。川口市の公立学校では、このデマを契機にした、クルド人の集団抗議行動への注意喚起が始まった。地域の騒乱を引き起こしたいのだろうか。2人の話に反応する愚かな人もいて、社会への悪影響が懸念される。
私は川口市や川口市教育委員会に、関係者を通じて、身元が明らかになっているこれら2人の活動家に訂正と謝罪を社会に行うように求めるべきと、申し入れている。また川口市の市議会議員らも同じことを行政に申し入れている。国民の皆様はこの2人と流す情報を相手にしないでいただきたい。
経済・環境記者の石井孝明が、移民・外国人労働者、エネルギー、金融・マーケットを中心に取材した情報を深掘りの解説をつけてお届けします。サポートメンバーのご支援のおかげで多くの記事を無料で公開できています。品質や頻度を保つため、サポートいただける方はぜひ上記ボタンから月額のサポートメンバーをご検討ください。
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- 事件の概要はただの子供のトラブル、激しい暴力もなし
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