竣工に向け最終段階、日本原燃の六ヶ所再処理施設-完成は大丈夫か?

青森県六ヶ所村にある日本原燃(増田尚宏社長)を、2025年4月末に取材した。中核となる再処理工場は2026年度中の竣工を目指している。厳重なセキュリティチェックを経て、サイクル施設の現況を取材することができた。延期は27回にもなっている。しかし日本の原子力発電を持続するために、その竣工を実現してほしい。
ishiitakaaki 2025.07.18
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再処理工場等の全景。工事の進捗によって状況は日々変わる。多くの設備の近影は安全対策のため、公開されていない(原燃提供)

再処理工場等の全景。工事の進捗によって状況は日々変わる。多くの設備の近影は安全対策のため、公開されていない(原燃提供)

再処理工場の竣工は延期

筆者は同所を2023年3月末に訪問し、それを「完成目指す青森県・六ヶ所の核燃料再処理施設、現状を取材」という記事にまとめ、報告した。ここには、日本の国策である原子力燃料サイクル(核燃料サイクル)のための重要な施設が集まる。

再処理工場は、使用済み原子力燃料からウラン、プルトニウムを抽出し、高レベル放射性廃棄物を分ける。プルトニウムは、それを使うプルサーマル発電向けのMOX燃料(ウラン・プルトニウム酸化物混合燃料)の材料となる。

前回の訪問の際に、日本原燃は2024年の再処理施設の竣工を目指していた。しかし24年8月に同社は竣工を「2026年度に延期」を決定、公表した。それを含めて27回の延期となっている。遅れは残念で、原子力関係者の期待を失望させるものだった。

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続きは、2221文字あります。
  • 核燃料サイクルを実現する重要施設
  • 「化学工場」の集合施設、安全対策は一層強化へ
  • 原子力を持続可能にするために「これ以上遅らせない」覚悟で

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