外国人急増への不安に応えトップ当選、真意を聞く-河合ゆうすけ埼玉県戸田市議

1月26日投開票の埼玉県戸田市議選で河合悠祐氏(ゆうすけ)が4419票を集めてトップ当選した。同氏は「埼玉県南部の外国人問題を解決する!」ことを主張した。戸田市を含む同県南部でクルド人など外国人と地域住民のトラブルが広がっている。それなのに政治の動きが鈍い。政策を一つに絞り込んで、外国人問題に不安を持つ人々の支持を受けたようだ。真意を聞いた。
石井孝明 2025.02.12
読者限定

ジョーカー議員、勝利を自己分析

河合ゆうすけ戸田市議会議員

河合ゆうすけ戸田市議会議員

 河合氏の得票数は、過去の市議会議員選挙で最多という。彼はこれまで8回、国政、地方自治体の選挙に出た。埼玉県草加市議会議員に当選して、22年10月から24年6月まで務めた。映画キャラクター「ジョーカー」のように顔を白塗りして政治活動を行い、24年7月の東京都知事選では裸の女性の写真を選挙ポスターにして批判を集めた。

 しかし取材で会った河合氏は、常識的な対話のできる人物だった。その話から、日本の世論が変わりつつある兆しが見えた。

―当選おめでとうございます。ジョーカーのメイクはやめたのですか。

河合・ありがとうございます。「ジョーカー」は注目を集めるため、そして若者への政治への関心を集めるため行なったものです。目的は達成したので、今はやりません。戸田市議会選挙に出た理由は、私の最近の活動の中心だった埼玉県南部で、一番早く地方議会の選挙が行われたからです。しかし、いいかげんな気持ちで市議会議員になったわけではありません。実績を残したいです。

                    * * *

経済・環境記者の石井孝明が、移民・外国人労働者、エネルギー、金融・マーケットを中心に取材した情報を深掘りの解説をつけてお届けします。サポートメンバーのご支援のおかげで多くの記事を無料で公開できています。品質や頻度を保つため、サポートいただける方はぜひ下記ボタンから月額のサポートメンバーをご検討ください。

                    * * *

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2991文字あります。
  • 埼玉南部に広がる外国人問題
  • 市議会議員にできることは多い、最終的に国を動かしたい

すでに登録された方はこちら

読者限定
なぜ私は埼玉クルド人問に取り組んだか-「石井孝明はトルコや自民党のスパ...
読者限定
学んで人生を切り開こうとする在日クルド人の少年―書籍「#埼玉クルド人問...
読者限定
「盗撮だ」いらだつクルド人が暴力-埼玉県
読者限定
『吉原花魁日記』を読む−今の「女性人権騒ぎ」への示唆
誰でも
自民党和田議員、記者石井に嫌がらせ訴訟-クルド人との親密関係を報じた逆...
読者限定
NHKがテロ関係の在日クルド人を支援、取材、報道、大炎上
読者限定
共生の意思がない外国人と街づくりはできない-奥富川口市議に聞く地域の疲...
読者限定
埼玉クルド人問題、住民の不安を聞いてほしい-奥富川口市議に聞く地域の疲...