『吉原花魁日記』を読む−今の「女性人権騒ぎ」への示唆
女性の人権をめぐる問題がネット上で騒ぎが続いている。深夜徘徊の少女などを救済すると称する社団法人「Colabo」という団体の公金の使い方の疑惑だ。私はこの問題に知見がないので、深くは語らない。だが公金の使い方を正しくしてほしい。そして変な人たちが政治をハッキング(乗っ取り)しないでほしいとは思う。
石井孝明
2025.04.17
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いつの時代にも苦しむ弱い立場の女性がいる。この騒動からは、女性を守るという立場の人の熱い主張は聞こえても、本当に苦しんでいる女性たちの主張は不思議と見えない。自分達の政治主張や商売のために女性を利用している人たちがいるのだろうか。

かつて従軍慰安婦騒動の時に、戦前の売春制度の実態を知ろうと2つの本を読んだことを思い出した。 『吉原花魁日記ー光明に芽ぐむ日』 『春駒日記ー吉原花魁の日々』
この読書で私はショックを受けた。女性の性産業をめぐる問題は、私も含めた男性の立場と、女性の立場で、見える姿が全く違うのだ。
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