『吉原花魁日記』を読む−今の「女性人権騒ぎ」への示唆

女性の人権をめぐる問題がネット上で騒ぎが続いている。深夜徘徊の少女などを救済すると称する社団法人「Colabo」という団体の公金の使い方の疑惑だ。私はこの問題に知見がないので、深くは語らない。だが公金の使い方を正しくしてほしい。そして変な人たちが政治をハッキング(乗っ取り)しないでほしいとは思う。
石井孝明 2025.04.17
読者限定

いつの時代にも苦しむ弱い立場の女性がいる。この騒動からは、女性を守るという立場の人の熱い主張は聞こえても、本当に苦しんでいる女性たちの主張は不思議と見えない。自分達の政治主張や商売のために女性を利用している人たちがいるのだろうか。

かつて従軍慰安婦騒動の時に、戦前の売春制度の実態を知ろうと2つの本を読んだことを思い出した。 『吉原花魁日記ー光明に芽ぐむ日』 『春駒日記ー吉原花魁の日々

この読書で私はショックを受けた。女性の性産業をめぐる問題は、私も含めた男性の立場と、女性の立場で、見える姿が全く違うのだ。

***

経済・環境記者の石井孝明が、移民・外国人労働者、エネルギー、金融・マーケットを中心に取材した情報を深掘りの解説をつけてお届けします。サポートメンバーのご支援のおかげで多くの記事を無料で公開できています。品質や頻度を保つため、サポートいただける方はぜひ下記ボタンから月額のサポートメンバーをご検討ください。

***

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2590文字あります。
  • 男の天国、女郎の地獄
  • 身売り代は320万円? 安すぎる
  • 弱い女性が虐げられる
  • 女性を救った日記の執筆
  • できることは−「見えない事実に思いを寄せる」

すでに登録された方はこちら

誰でも
日本の商売が大量の外国人で変わる
読者限定
埼玉クルド人問題、25年5月末の状況-ようやく政府は動いたが…
読者限定
和田政宗自民党参議院議員による記者石井への刑事告訴、検察は不起訴
読者限定
原子力容認広がる、世論調査から考える次の一手
読者限定
トルコメディアが報じた不気味な在日クルド人の本音
読者限定
NHK報道をきっかけ? 批判された3人に殺害予告―テロ誘発の担当者は逃...
読者限定
役立たずの日本学術会議、独立法人として再生を-福島事故では存在が迷惑
サポートメンバー限定
日本人は「優しさ」で外国人に向き合えるのか?-書評『移民リスク』